現地リポート
カメルーン北西地区豚畜産農家協同組合共同体
"SOS JAPANプロジェクト"の5年間を振り返る総括報告書
(2015 TO 2019)
2014年アジア学院リーダーシップ研修に感謝し「共に生きる」という事実を考慮して
作成/提出 -
アトゥンバ・テグウィ・タイトゥス
プロジェクト・コーディネーター/CEO
NOWEPFA COOP- BOD - カメルーン
P O Box 729 - Bamenda
Nowepifac2004@gmail.com
mobilelivestock1995@gmail.com
http//nowepifac.com
コンテンツ目次:
感謝の意
はじめに
日本からの寄付明細
SOSサポート基金の用途
受益者コミュニティへのプロジェクト影響の評価
プロジェクトの写真
実施中に直面した困難
この養豚組合の未来は?
感謝の意:
私たちの夢の美しさを強く信じているように、このプロジェクトが数々の成功を収め、私たちに明るい未来を約束するプレゼントとなったので、
私たちは、以下の方々に特別なご挨拶と感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。彼らの財的支援により、私たちは多くのことを学びました。
Go Komatsu, yoko Komatsu, Megumi Izumoji, Toru Kumaki, Shu Sato, Akito Ishibashi ,
Satomi Nishiyama, Yukari Sato, Alan Inglis, Tazuko Arai, Shiho Matsukura, Saori Nagasawa,
Rene Dudragne, そして匿名あるいはハンドルネームのみなさま、Akinchos,
Miwacchi, stmphx and yaknull99rdfr.
もし、お名前が抜けていたら申し訳ありません。
また、ゴー・コマツのTUCの友人やルーテル教会の方々も、彼が仕事と並行してこれらのリソースを動員するために実際に必要な精神的サポートを与えてくださいました。
ゴー・コマツは、必要な資金を集めるだけでなく、豚組合のホームページを作り、プロジェクトの報告を定期的にアップすることで、この養豚組合のイメージを世界に広めることにも貢献しました。
今後5年の間に、私たちの協同組合がカメルーン北西部の他の市民社会組織の中で堂々とした存在になれるよう、全能の神が彼と他の支援者を祝福し続けることを、私たちは最も願っています。
はじめに:
この報告書は、過去5年間に日本から支援を受けた様々なプロジェクトの活動/財務報告の詳細はありませんが、
むしろ2015年から2019年までの5年間の詳細な収入を、受領日を記録し明記しています。
詳細なレポートをご覧になりたい方は、協同組合の当ウェブサイト http//nowepifac.com をご覧ください。
また、この報告書では、海外からの支援によって組合員が生み出した利益という観点からも、協同組合を位置づけることを試みています。
オランダのパートナーなど、評価の高い他のパートナーの努力については、ここでは詳しく触れず、むしろ最低限の表記になっています。
日本からの寄付金の明細:
明細備考:*24、25の項目は、回収時の為替レートを想定し、2019年9月11日時点の予測値です。
SOSサポート基金の用途:
バウォックにある未完成の協同組合ビルに鉄窓と鉄扉の保護カバーを設置するための、養豚組合への支援。
オランダの少女主導の「ジョーカからのこぶた」プロジェクトの支援。 このプロジェクトは、農家に毎年飼料と雌の子豚を提供し、受益者が他の潜在的な受益者にその贈り物を受け渡し、 また翌年少女ジョーカから支援の飼料を受け取ることによって、養豚を促進することを目的としています。
農村で、豚を飼うことができないと考えられているが、飼う意欲のある一部の人々のために、豚飼育のインフラ整備を支援する。
カメルーンの社会政治的危機の中で、国内避難民(IDP)を支援する。
マンコンにあるエムボマッサ長老教会の教会建設を支援する。
この養豚組合の主要な主導共同グループである「移動家畜サービス」が、 農場周辺に疫病対策フェンスを建設し、養豚協同組合の実証実験農場の改良を行うことの支援。
養豚セクターにおける活動の維持・促進という観点から実施される、養豚協同組合の組合員に対する研修の開催を支援する。
病気の組合員・地域住民の治療費の支払いを支援する。
動物の予防医療サービスを一軒一軒通い行うために使用する、破損したバイクの修繕を支援しました。 その破損はカメルーン北西部で起きている内乱の、数人の武装戦闘員が起こした被害です。
リーダーシップスキルの能力向上を図るため、農業現場の実情に触れ、協同組合の新たなパートナーシップを構築するための、 米国で開催される国際会議に参加の渡航費を支援しました。
受益者コミュニティへのプロジェクト影響の評価:
多くの養豚家が、養豚場で稼いだお金で学校に通う子供たちの学費を支払うことができたと証言しています。
また、養豚場からの収入で、家族の健康や食事に気を配ることができたという証言もあります。
協同組合が主催するさまざまなトレーニングの知識を得て、豚の病気を抑制し、豚舎インフラの水準を向上させることができました。
人間の糞便を豚に与える慣習をやめさせたことで、人間から豚へのサナダムシ(条虫)の感染もなくなりました。
バウォックの養豚組合の建物には、鉄の窓と鉄の扉が設置され、建物内の組合保有の物資が、泥棒から守られるようになりました。
被害を受けたバイクを修理することで、戸別訪問の動物医療活動は維持・継続され、農家の人たちは戸別訪問のサービスを受けられることを喜んでいます。
協同組合のモットーである "Together we stand divided we fall (団結すれば立ち分裂すれば落ちる)"は、支援金によって大きく向上し、 農民たちはジョーカ(オランダ)/ゴー(日本) からの子豚のプレゼントの恩恵を期待して、会合に参加し続けざるを得なくなりました。
現在進行中の社会政治的危機や戦争により避難を余儀なくされた人々、神様への希望を失いかけていた人々が、日本からの義援金による米と石鹸・洗剤の寄贈を受け、トンネルの先にある光を見ることができました。 つまり、落ち込んでいた人たちの精神が高揚し、信仰と希望をもってキリストに近づくことができたのです。
今では多くの農家が、移動家畜サービスグループの豚舎を手本に、疫病対策の面でインフラを改善していることは間違いありません。
お金が生まれるところに人も集まる傾向があるゆえ、そこで偶然にも離散していた家族の再会や、結婚などの新しい関係が生まれる可能性があります。 また、寄付金の使い道を予算・計画するために招集される組合会議では、農家間で豚の品種交換や豚・子豚の売買も行われています。
SOS JAPAN支援ファンドを活用して実施された活動の写真:
*農家トレーニングのワークショップ/コミュニティ形成プランニング会議/共同会議
*鉄の扉と窓の支援を受けたバウォックの養豚協同組合ビル。
*オランダの少女プロジェクト「A Pig From Djouke(ジョーカからのこぶた)」が、SOSジャパンプロジェクトによって力を加えられました。
*長老教会エムボマッサが建設工事の支援を受けました。
*10軒以上の農家が、豚舎のインフラ向上に向けた支援を受けています。
*カメルーン北西部・南西部の社会政治的危機によって発生した国内避難民(IDP)のための、平和のための祈りと、 彼らに与えられた食料・洗剤の支援の感謝の祈り。
*実験養豚農場(豚舎)を囲む疫病対策フェンス構築の支援。
*養豚協同組合プロジェクトコーディネーターの病気のお母様が亡くなる寸前の支援。2016年9月28日に逝去されました、ご冥福をお祈りいたします。
*SOSジャパンのプロジェクトでは、子どもたちの洗礼、バイクの修理、グループミーティングのアニメーションも注目されています。
プロジェクト実施中に直面した困難:
" サイバー犯罪は、カメルーン在住のプロジェクト・コーディネーターの電子メールをハッキングし、
1,241,993フラン(249,000円)を奪い、SOSジャパン活動の生命と持続性を脅かす大きな脅威となっていました。
2016年7月12日に北西部地区長官事務所に、事実関係を添付した上で(下図参照)、
本件の調査を求める訴状が提出されたが、その後、何も行われていないことは、極めて遺憾なことです。
この状況は非常に困難で痛みを伴うものでした。なぜなら子供が重病であると主張する、
なりすましの偽者に対し、ドナー側が少しでも早く命を救おうと行動したことで発生したからです。
もし、寄付者がプロジェクト・コーディネーターを信頼していなかったら、このプロジェクトはとっくに中止になっていたかもしれません。
また、カメルーンでは社会情勢的な危機が続いているため、農民との調整・計画会議を開くことが非常に困難であったことも、このプロジェクトの大きな課題でした
。電話でのやり取りが必須となり、各プロジェクトのコストにも影響しました。
資金源も限られているため、この5年間、支援を必要としている多くの人々に支援の手を差し伸べることは、非常に困難な作業でした。そのため、
受益者をどのように選ぶかが非常に重要であり、受益者を選ぶための包括的な基準を設け、人々の間に差別が生じないようにすることが必要でした。
SOSジャパンの支援を受けたことのある農家の多くは、カメルーンの社会的危機によって国内避難民となり、避難し逃亡するにあたり、
そのほとんどが農場を放棄し、身の安全のために、まず生き残る闘いに必死になっています。
進行中のプロジェクトが要求していることを尊重するよりも、プロジェクトの要求から外れた仕事をして、
自身をまず喜ばせようとする不誠実な農家がたくさんいたことが判明しました。
疫病対策フェンスプロジェクトの実施中、移動家畜サービスグループの家畜飼育場内の保有の豚の数が激減しました。
フェンスプロジェクト達成のためのSOSイニシアティブの資金調達のために、豚が売却されたからです。
この養豚協同組合の未来は? :
このような危機的状況下において、協同組合とその農家の再生と、危機後の貧困軽減策を含んだ、 管轄区域における養豚の継続的な推進に向け、子豚の増産と農家のための能力向上トレーニングワークショップの開催が強く望まれています。
子豚増殖プロジェクトは、優良品種の母豚と繁殖用の雄豚を用意し、そこから優良な子豚を増殖させることで、危機を脱した養豚業者が、雌の子豚を再び農場に飼うことを支援するものです。 オランダ人少女ジョーカ・エルファリンクの模範活動であるPOG(Passing on the Gift=賜物の受け渡し)が途切れることなく持続的に存続できるよう、 一連の豚の出産ごとから、増殖農場の子豚数匹が無償で渡され、飼料も支援されます。
北西地域に住む何千人もの農村の人々に利益をもたらすという観点から、養豚農家協同組合のビジョンの入念さは、 以下のような数多くのプロジェクト提案の中で明らかにされるでしょう。;
1.「養豚場再生・子豚増産プロジェクト提案」。
2.「農作物供給と販売・流通の一体型トラック」
3.「バウォック、ババ・ンドップ、マンコン、モモにおける安全で持続可能な食料/動物生産のための豚生産、 堆肥生成、キッチン・ガーデニングの推進」
4.「豚の食肉処理場・飼料製造・豚肉販売サービス」
私たちの協同組合の上記4つのプロジェクト提案のいずれかに興味を持ち、
完全な提案の前にコンセプトノートを希望する潜在的なドナーの個人または組織の方は、以下のいずれかの電子メールに遠慮なくご連絡ください:
nowepifac2004@gmail.com
mobilelivestock1995@gmail.com
Tel;- (237) 677 57 85 99 OR,
(237) 677 40 77 11.
過去の活動については、こちらのウェブサイト(http//nowepifac.com)をご覧ください。
http//nowepifac.com.
"私たちは他の人の祝福になるために祝福された "と聖書は言っています!
ゴー・コマツ(左)と、米国ベテルシリーズのサマーセミナーに参加した友人:2019年7月20日~25日。
マタイ福音書11章28節
「すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。」
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